

こんにちは。まーです。
大阪四季劇場で大好評『ウィキッド』、初心者でもわかるストーリーと心に響いた名シーンをまとめています!
登場人物一覧
登場人物 | 説明・役割 | 特徴・関係性 |
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エルファバ | 緑色の肌を持つ少女 | 強い正義感と魔力の持ち主。「悪い魔女」とされるが実は優しく誠実。グリンダの親友。 |
グリンダ | 人気者の美少女 | 明るく社交的。後に「良い魔女」として人々に崇拝される。エルファバと友情を築く。 |
フィエロ | 転校生の王子様 | 当初は軽薄だが、次第に真実を見る目を持つ。エルファバと深い絆で結ばれる。 |
ネッサローズ | エルファバの妹 | 車椅子生活。父に溺愛される。政治家となり暴走する悲劇の女性。 |
ボック | グリンダに好意を寄せる青年 | 小柄で純朴な学生。グリンダへの想いを抑えネッサローズに仕える。 |
オズの魔法使い | オズの国の陛下 | 表向きは優しげだが、実は動物を支配しようとする裏の顔を持つ。 |
マダム・モリブル | シズ大学の女教師 | エルファバの魔力を見抜き弟子にしようとする魔法使い。 |
ディラモンド教授 | シズ大学のヤギの動物教師 | 動物の自由を守ろうとするが弾圧される。エルファバの信念の原点となる存在。 |
第一幕:孤独なエルファバと人気者のグリンダ、出会いと分かれ道




プロローグ|悪い魔女が死んだ日
物語は、オズの国の人々が「悪い魔女が死んだ!」と歓声を上げる場面から始まります。
その魔女の名はエルファバ。
祝福ムードに包まれる中、時は遡り、「悪い魔女」エルファバの過去が語られ始めます。
エルファバの誕生|呪われた子
母親が緑色の子(エルファバ)を出産するシーン。
実はこの子は、母が不倫の末に産んだ子どもであり、緑の肌に加え、強大な魔力を持って生まれてきました。
父はエルファバを疎み、愛情は妹のネッサローズ(車椅子で生活)にだけ注がれます。
エルファバは妹を守ることだけを心の支えにして育ちます。
シズ大学へ|ふたりの魔女の出会い
エルファバとネッサは、名門「シズ大学」へ入学。
そこでエルファバは、金髪で可憐、人気者のグリンダと出会います。
誰からも愛されるザ・人気者の彼女と、暗くて目立ちたくないエルファバ。
ふたりは何もかもが正反対で、最初は喧嘩ばかり。部屋を共有することさえ不快に思っていました。
エルファバの力|魔法使いマダム・モリブルに認められる
偶然、エルファバの魔法の力を目にしたマダム・モリブルは感動。
魔法使いの陛下にエルファバについて手紙を出します。
ここでエルファバは初めて自分の力が認められ、自分の存在意義を嬉しく思うのでした。
自由な王子|フィエロの登場
そこへ転校してきたのが、自由奔放で型破りな青年の王子フィエロ。
軽薄そうに見える彼に、グリンダは一目惚れ。彼も表向きは彼女に惹かれる様子を見せます。
舞踏会の夜|すれ違いと絆のはじまり
ある日、グリンダがエルファバにおふざけ半分で黒色のとんがり帽子を渡し、舞踏会に誘います。
驚きながらもエルファバはその誘いを受け、恐る恐るパーティへ参加。
皆の前で恥をかいてしまったエルファバを見たグリンダは自分の行いを後悔し、エルファバと手を取り合って踊ります。
そしてその夜、2人は初めて心から笑い、友達となるのでした。
一方、ネッサは舞踏会に誘ってくれたボックに恋心を抱くようになりました。
しかし、ボックは本当はグリンダのことが好き。グリンダにネッサを誘うように言われ従ってしまいます。
ネッサはそれを自分への想いだと誤解してしまいます。
魔法使いとの謁見|理想の崩壊
エルファバは、その天才的な魔力が認められ、オズの魔法使いとの謁見を許されます。
憧れの存在に胸を躍らせるエルファバ。
しかし、魔法使いは支配のために動物たちの言葉を奪おうとしていたのです。
教師ディラモンド博士(ヤギの動物)も弾圧対象に。
理想の象徴だと思っていた魔法使いの実態に、エルファバは衝撃を受けます。
決別と覚醒|「Defying Gravity」
魔法使いの側につくようグリンダに誘われますが、エルファバは拒否。
自分の信じる正義のために行動することを選びます。
魔法書《グリムリーの書》の力を使って空へ舞い上がり、歌い上げるのが、第一幕ラストの名場面「Defying Gravity」。
エルファバの孤独・怒り・解放・覚醒が詰まった魂の叫びのようなシーンです。
第二幕:信念と愛、再び交わる道
変わっていく想い|表と裏で生きるふたりの再会
時が経ち、グリンダは良い魔女として市民の前に立ち、オズの政治の顔として生きています。
フィエロは彼女の隣に立ちながらも、心はもうグリンダではなくエルファバのもとにありました。
一方エルファバは、悪い魔女と呼ばれながらも、人目を避けて自由のために戦い続けていました。
その中で、ふたりは再び出会います。かつて心を通わせた少女たちは、今はまったく違う道を歩んでいました。
真実の愛|エルファバとフィエロの決断
フィエロはグリンダと表向きには一緒にいるものの、心はすでにエルファバへ。
ふたりは再会し、ついにお互いの想いを認め合います。
しかしその矢先、兵士たちがエルファバを捕らえようとします。
フィエロは彼女をかばい、自ら囮となって捕らわれの身に。
ネッサの報われない恋の暴走|ブリキ男の誕生
逃亡生活の中、エルファバは父親に助けを求めます。
しかし父親は既に死亡しており、ネッサが代わりにマンチキン国の総督になっていました。
ネッサはエルファバの力で不自由な足が治りましたが、ボックの気持ちが自分にないことを知って激高。
グリンダの元へ行こうとするボックを無理やり魔法で引き止めようとし、失敗して彼を重傷に。
結果的に心を持たないブリキに変えてしまう悲劇が生まれてしまいました。
マダム・モリブルの策略|妹の死
エルファバの逃亡が続く中、魔法使いの陛下とマダム・モリブルはネッサを利用してエルファバを呼び寄せようとします。
その結果、竜巻で飛んできた家の下敷きになってネッサは死亡。妹の死を目の当たりにし、自分のすべてを責めます。
絶望と別れ|グリンダとの最後の再会
捕らえられたフィエロが拷問を受けているという報せを受けたエルファバは、魔法で彼を助けようと奔走します。
しかし、何もできないまま、彼の「死」を告げられ、打ちひしがれたエルファバは城へと逃げ込みます。
そこへ現れるグリンダ。ふたりは静かに語り合い、互いの立場や気持ちを理解し合います。
エルファバとグリンダは最後にもう一度会話を交わし、「出会えてよかった」と涙を流す。
ラスト|水をかけられた魔女と秘密の別れ
兵士たちが到着し、騒ぎが起こる中、一人の少女がバケツの水を投げつける。
次の瞬間、エルファバは叫びをあげ、黒いとんがり帽子だけを残して姿を消します。
人々は「魔女が溶けた!」と歓声を上げ、グリンダさえも目を疑う中、エルファバの死が宣言されました。
しかし、その直後。グリンダが部屋を去ると魔法によってかかしの姿に変えられたフィエロが現れます。
フィエロはエルファバの力でカカシとして生き延びていたのでした。
そしてフィエロがエルファバが消えたあたりの隠し扉をノックするとそこには隠れたエルファバが。
密かに生き延びたふたりはオズから姿を消し、真実の愛と静かな自由を手にします。
グリンダが継ぐもの|良い魔女グリンダ
グリンダは民衆の前に出て、魔法使いの陛下とマダム・モリブルの罪を明かし、オズに正義を取り戻す改革を始めます。
彼女はエルファバが望んだ理想を、自分のやり方で実現することを選んだのです。




まとめ
劇団四季の中でも屈指の人気を誇る『ウィキッド』。観劇できてそのパワーや歌声、演出全てに感動しました。
7/6(日)が千秋楽ですが、リバイバルされたら絶対に見に行きたいと思いました。



最後まで読んでいただきありがとうございました!