

「アッサラーム・アライクム」/こんにちは。まーです。
ついに来ました、ルクソール!ナイル川をはさんで、東には「生の世界」の神殿、西には「死の世界」の王家の墓が広がっていて、まるでエジプト神話の世界に迷い込んだみたい。
朝から晩までエジプトの神々と王たちに囲まれた1日。
今回は、ルクソールの西岸と東岸をぐるっと巡る、超濃密な観光ツアーの様子をレポします!
【世界遺産】王家の谷(ルクソール西岸)


「王家の谷」は、ルクソール西岸にある新王国時代(紀元前16〜11世紀)のファラオたちの墓地。
第18王朝~第20王朝にかけての王たちが、自らの死後の世界に向けて岩山の中に墓を築いた場所です。
ツタンカーメン王の墓 〜 世界で一番有名なファラオの眠る場所 〜
王家の谷の中でも、特に人気なのがツタンカーメン王の墓。
黄金のマスクで知られる“少年王”の墓は、1922年にイギリス人のハワード・カーターによって発見され、世界中を驚かせた大発見として今でも語り継がれています。




ガラスケースの中に眠るツタンカーメン王のミイラは「本当にここに存在していたんだな」と実感が湧いてきました!
お墓はコンパクトながらも、レリーフは鮮明に残っていて綺麗、この狭い空間に宝物がギュウギュウに詰まっていたというから驚きです。
ラムセス3世の墓 〜 王家の谷で人気のお墓〜
王家の谷にある数あるお墓の中でも、装飾の美しさと通路の奥行きで人気が高いのがこの「ラムセス3世の墓」。
ラムセス3世は、新王国第20王朝のファラオで、数々の戦争に勝利したことから「最後の偉大なファラオ」とも呼ばれています。








ラムセス9世の墓 〜 王家の谷で一番カラフル!?映えるレリーフ満載〜
ラムセス9世は紀元前1129年ごろに即位した第20王朝のファラオ。
名前からして「ラムセス2世の親戚?」と思いがちですが、時代はけっこう後です。
有名なファラオたちの黄金時代が過ぎ、ちょっと落ち着いたエジプト王朝の晩年に登場した王様です。




女王が築いた奇跡の神殿!ハトシェプスト女王葬祭殿を歩く


岩山のふもとに突然現れる神殿がハトシェプスト女王葬祭殿です。
この神殿が建てられた場所は、実は後ろの崖が「翼を広げたハゲワシの形」に見えることから、ハトシェプストが「神の導き」として選んだと言われています。素敵なチョイスですよね!
神殿は3層構造になっていて、完璧な左右対称のバランスが美しい建築物でした!








エジプトがプント国(現在のソマリア・エリトリア周辺とされる貿易相手国)と外交・貿易の様子がわかる貴重な資料です。
メムノンの巨像 巨大な双子!


広大な空の下に突然出てくる、2体の巨大な石像、これがメムノンの巨像です。
この双子のような巨像、実は第18王朝のファラオ、アメンホテプ3世の坐像。
もともとは彼の巨大な葬祭殿の入り口を守る門番のような存在でした。
今では建物はほとんど残っていませんが、この像だけはしぶとく生き残っているんです。
カーター博物館(ハワード・カーターの家)へ
エジプトが好きな人なら知っているはず、ハワード・カーター。そう、ツタンカーメンの墓を発見した英国の考古学者です。
そんな彼が発掘の拠点として使っていた家が、現在はミュージアムとして公開されています。








世界最大級の神殿遺跡!カルナック神殿で古代エジプトのスケールを体感
午後はルクソール東岸、古代エジプトの宗教の中心地を回ります。
まず、カルナック神殿。とにかく、広い!大きい!圧倒的なスケールの神殿はこれまでの神殿と比較しても見どころ満載です。


何のための神殿?
カルナック神殿は、主に太陽神アメン(アモン)を祀る巨大宗教施設。
その歴史はなんと約2000年にわたり、歴代ファラオたちによって少しずつ増築・拡張されていきました。
カルナック神殿の見どころ4選
①【大列柱室(Hypostyle Hall)】








📍一番有名なエリア!とにかく壮観!
- 高さ約21mの柱が134本も林立する“石の森”
- 天井はすでに崩れていますが、当時は完全な屋内空間だったというから驚き
- 柱の表面には、今でも美しいヒエログリフや神々のレリーフが
②【スフィンクスの参道(スフィンクス・ロード)】
カルナック神殿とルクソール神殿を結ぶ、全長約3kmの参道。
- 本来は儀式の行進などに使われていた、まさに“神の道”
- 両脇にずらりと並ぶのは、羊の頭を持つスフィンクス像(クリオセファレ)




③【願いを込めて3回まわろう、スカラベ(フンコロガシ)の像】
スカラベ像を3回まわると願いが叶うとあり、観光客は皆さんまわっていました(笑)




④【オベリスク(クレオパトラ以前のタワー)】
高さ約30mもの巨大な石の塔(オベリスク)がそびえています。
- ハトシェプスト女王が建てたとされる美しい一本や、トトメス1世のオベリスクも現存
- 石を1枚岩で削り出している加工技術は凄すぎる








ルクソール神殿で歴史を旅しよう


ナイル川のほとり、ルクソールの町のど真ん中にある巨大な遺跡。
昼は堂々とたる神殿、夜はライトアップされてロマンチックで素敵な空間になります。
ルクソール神殿ってなに?
紀元前14世紀ごろ、アメンホテプ3世によって建てられた神殿で、後にラムセス2世など歴代ファラオが増築。
ここは特に、「王の即位」や「アメン神の祭礼」など、宗教と王権が交差する重要な“儀式の舞台”でした。
ルクソール神殿の見どころ4選
①【巨大なラムセス2世の坐像】




エントランスを入るとすぐ目に飛び込むのが、このファラオの像!
- 高さ約15mの迫力
- 坐像の微笑む表情に“王の威厳”と“人間味”が宿っているよう
- 台座にはヒエログリフと勝利の記録が刻まれている
②【オベリスク:実はペアだった!?】
現在、ルクソール神殿の正面には一本のオベリスクしかありませんが…
実はもう一本はフランス・パリのコンコルド広場にあります!贈り物で送られたようです。


③【列柱廊と神殿内部の美術】








神殿の中には、アメン神、ムト女神、コンス神などを祀る部屋が続きます。
- 太い柱が何本も並ぶ列柱廊は大迫力、写真映えしますよね
- 壁画やレリーフの保存状態が良く、色が残っている箇所も!
- アレクサンドロス大王が関わった碑文もあるなど、グレコ・ローマ時代の影響も見られます
④【イスラムとキリスト教の“上書き”の跡】




神殿内にはなんと、モスクやキリスト教のフレスコ画も残っています。
- ルクソール神殿の上層にはアブー・アル=ハッガー・モスクが建っている(豪快すぎ!)
- 古代遺跡と中世の宗教が“同居”する不思議空間!
⑤【夜のライトアップ】




ルクソール神殿は夜が最も綺麗!
- 巨大な柱が金色に照らされ、荘厳かつ幻想的
- 日中より観光客も少なく、ゆったり見学できるのも◎
まとめ
西岸から東岸まで回り尽くした満足度MAXのハードな1日でした!
どの遺跡も個性があって飽きないし、また行ってみたいです!



最後まで読んでいただきありがとうございました!